「鬼ごっこの後に・・・」作:ミノカサゴさん
 
 
最後の鬼ごっこの次の日。
うちとダーリンは、いつものように学校に登校したっちゃ。
昨日までのことが、嘘のようにー。
 
キノコが校舎を壊したから、学校は休校!
校庭も使えないっちゃ!
ダーリンはとても嬉しそうだっちゃ!
「ねえねえ、駅前に新しく喫茶店が出来たんだって!行ってみましょうよ!」
しのぶが友達を誘って喫茶店に行こうとしてるっちゃ。
「ダーリン、うちらも・・・!」
「し・の・ぶー♪俺も行く行く!」
ダーリンはすかさずしのぶにちょっかいだしてるっちゃ!
「ダーリンのぉぉぉぉぉぉぉ!」
馬鹿!と言おうとしたのに、言えないー。
「ん?ラム?どうしたんだ?」
電撃がくると思って身構えていたダーリン。
電撃が飛んでこなかったからビックリしてるっちゃ。
「あっ!別になんでもないっちゃ・・・!」
「そうか。そうならいいんだけどな。」
そう、別になんでもないっちゃ。
うちにも、分からないんだからー。
「ラムさん!どうしたんですか?いつもと違いますよ!」
終太郎・・・。
いつものように声をかけてくれる、終太郎。
他にも、色々な人が声かけてくれるっちゃ。
でも、ダーリンだけは・・・。
「平気だろ。別になんでもないといってるんだからな!」
「ダーリン!別になんでもないって言っても心配するのが、夫婦ってもんだっちゃ〜〜〜!!!」
今度は思いっきり電撃を浴びせてやったっちゃ!
フンッ!愛する妻のことをもっと真剣に心配しないからだっちゃ!
「そうだぞ!諸星!もっと真剣にラムさんのことを心配せい!」
あっ!終太郎達に、ダーリンが殴られてるっちゃあ。
いくらなんでも、可哀想だっちゃ!
「やめるっちゃ!さっきうちがお仕置きしたからもういいっちゃ!」
「で、ですがラムさんー。」
「うちら夫婦の中に勝手に入ってくるんじゃないっちゃ!」
「は、はあ。」
「さ、ダーリン、うちと一緒に喫茶店「ピグモン」に行こっ!」
あっ!ダーリンが、逃げたっちゃあ!
きっと竜之介のとこだっちゃねえええ!
うちは急いで、竜之介のいる購買部に行ったっちゃ。
「ダー・・・!」
そこには、何もいなかったっちゃ。
キノコのせいで、ここも壊れてたっちゃー。
忘れちゃいけないのに、忘れてたっちゃ。
うちのせいなのに・・・。
「あっ!いけないっちゃあ!きっと、校庭にいるっちゃね、ダーリン!」
誰に言うわけでもないけど、声に出してたっちゃ。
「もうっ!ダーリンたら!最後の鬼ごっこが終わって、きっと、ダーリンもうちのこと・・・。
ダーリンもうちのこと、好きだって思ったのに!
なのに、どこ行ったっちゃあ?」
校庭に行くときも、誰もいないのに、そう言ってったっちゃ。
「あっ、れ?」
校庭にもう少しでつくというときに、重大なことに気が付いたっちゃ。
ダーリンは、うちが終太郎達と話してるとき、どこに行ったっちゃ?
考えてたら校庭についたっちゃ!
だから、後で捕まえたら、聞き出してみることにしたっちゃ!
「ダーリン!どこ行ったっちゃあ?」
あっ!竜之介のところにいたっちゃ。
「ダーリン、探したっちゃよ!」
そう言うと同時に竜之介の拳がダーリンの顔面にあたったっちゃ!
「大丈夫だっちゃ、ダーリン?でも、ダーリンがいけないっちゃよ!
うちのいない間に他の女の子に声かけたりしてえ!」
そう言いながら、うちは笑ってたっちゃ。
「ど、どうしたんじゃい!」
「ダーリン、ごめんっちゃ。ただ、いつもと同じだって思って。」
イツモトオナジ・・・?
「昨日までのことが嘘みたいだっちゃね!」
キノウマデノコト・・・?
「あれ・・・?どうしてだろう。涙が出てくるっちゃ。」
ウチノキモチジャナイッチャ。
「ゴミが目に入ったみたいだっちゃね!」
チガウッチャ!
「・・・・・あの、ダーリン・・・?
ごめんっちゃ・・・。皆も、ごめんっちゃ・・・。
うちのせいで、うちのせいで・・・。
 
今まで、うちが来てからいいことなかったっちゃね。
うちが来ないほうが良かったっちゃね。
ごめんっちゃ・・・!」
言えた。誤れた。でも、ダーリンは本当にソウおもってるっちゃ・・・?
「そうだな・・・。確かに、お前が来てから、いい事なんてない。」
ダーリンハソウオモッテイタッチャ・・・。
「でも!それでもいい!」
エッ!
「お前がいれば、それでいい。」
ダーリン・・・!
「そうですよ、ラムさん。」
終太郎・・・!
「そうよ、ラムが来てから色々合ったけど楽しいじゃない?今だって。」
しのぶ・・・!
皆、口々に「そうだよ!」って言ってくれるっちゃ。
「ダーリン、皆・・・。ありがと!」
「やっといつもの顔に戻ったな。」
「ラムさんには笑顔が似合いますよ。」
うちは、笑ってるっちゃ・・・?
そう・・・。多分、今までで一番の笑顔だっちゃ・・・。
あっ、そういえば・・・。
「ダーリン、うちが、終太郎と話している時、どこにいたっちゃ?」
「ん?校庭だけど?」
「でも、いなかったっちゃよ!」
「あそこの茂みに隠れてたんだよ。」
ダーリンが指差した場所、そこはー。
そこは、ダーリンがイツモ隠れている場所だった。






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