「終わりなき世界」作:如月春菜
 

秋真っ盛りのある日曜日の朝。。。。
なんと、風鈴館高校校長が天道道場にやって来たのである。
「HA×5早乙女乱馬!天道あかね!天道なびきはいますか?」
英語まじりの日本語で校長が早雲に語りかけてきた。
早雲は「あかね!なびき!乱馬君!校長先生だよ!」と言った。
すぐに3人は来た。3人ともビックリした様子で目を丸くしていた。
「お知らせがありま〜ぁす!」校長はちょっと深刻そうに言った。
「何なんだよ!朝っぱらから!しかも日曜だぞ。」乱馬は怒った。
「話だけでも聞かない?」なびきは乱馬を説得するかの様に言った。
あかねは「そうよ、いくら何でも追い出すなんて可哀想よ。」と、
いつもながらの返事を返した。
「実は、このたび風鈴館高校はしばらく閉鎖しまぁす。」
「何ぃ!?」3人が校長に顔を近づけた。
「なので、友引高校に行ってもらいたいと思いまぁす。
モチロン風鈴館高校の生徒はみんな友引高校でぇす」
「そしたら友引高校が大変じゃないの?」あかねが心配そうに言った。
「大丈夫でぇす。たったの1週間でぇす」
3人はしぶしぶと自分の部屋に帰っていった。

            翌日・・・・
 「乱馬!遅刻するわよ!今日から友引高校だって言うのに!」
「ったくうるせぇな!今行くよ!」
こうして毎日の風鈴館高校に行くかの様な1日が始まった。
乱馬とあかねが高校に着いたとき、もう完全に遅刻だった。
時計は8時をまわっていた。そこへ諸星あたるとラムの2人が来た。
「あそこに仲間がいるっちゃ!」ラムが飛び上がった。
「見かけないやつらだなぁ。あっ!お嬢さん!」
あたるはあかねに飛びついた。そこに乱馬とあかねの強烈なパンチが。
さらにラムの電撃までくらったあたる。
事情を聞いたラムとあたるは、2−4に案内した。

 「え〜、今日転入してきた風鈴館高校の友達を紹介する。」
先生がそういうとあかねと乱馬が紹介された。
しかしこのクラスには風鈴館の学生が1人もいなかったのだ。
ビックリした乱馬とあかねはしぶしぶ席に着いた。
あかねの隣は諸星あたるであった。
あたるのとなりの子が転校したという。
乱馬の隣はあの面堂終太郎だった。

体育の授業中。乱馬に水を掛けた奴がいた。
「ご、ごめんな。。。。。キャ〜!!」
三宅しのぶはたまげた。モチロン皆もだ。
「なんだこいつ?」メガネは叫んだ。
事情を話すと男子は乱馬によってたかった。

 そんな具合で1日が終わろうとしたその日の夜。
ピンク色の髪の少女が天道家を訪ねてきたのだ。
あかねは「あなた誰?」と聞くと、その少女は「如月春菜です。」
と礼儀正しく答えた。もう少し詳しく聞いてみると、乱馬の許婚だと証言する。
乱馬や早雲を呼んできて訳を聞く・・・・
するとこんな事実が分かったのだ。

 昔々、あかねもなびきもかすみも10歳にならない頃。
春永公園に捨てられているのを天道夫妻は見つけた。
あまりにも可哀想だったので、家で養ってあげることにした。
しかし春菜が10歳になると、食費が持たなくなってきた。
そんなとき早乙女親子が道場を訪ねてきたのだ。
早雲の顔は見なかったそうだが、幼い頃の3姉妹には会ったそうだ。
そして春菜も一緒に旅に連れて行くことにしたのだ。
許婚を決めて。。。。あかねの許嫁の件は早雲と玄馬で取り消したという。
しかし春菜より乱馬の邦画は薬店どうけに来たので、許婚があかねになったのだ。

 これを聞いたあかねはショックだった。
 

翌日

 春菜も友引高校に来ることになった。
皆で登校しているとき・・・
あかねは憂鬱だった。乱馬と春菜は楽しそうに話していた。
今日は遅刻せずに登校できた。

 春菜が紹介されると言うとき・・・・
あかねが急に倒れた。乱馬は。。。
「おめぇ飯も食べてねぇだろ?だからこういうコトになるんだ。」
あかねをちゃかす様に言ったが、あかねはビクともしない。
ただうなっているだけだ。
春永はいって来て、男はモチロン騒いだ。
しかし乱馬は騒げなかった。
給食の時になって、あかねは早退しようとした。
そこに、春菜が乱馬とあかねを呼び出したのだ。
「ねぇ、ちょっと話があるの。」

 春菜は放課後、公園に乱馬とあかねを呼んだ。
春菜はいきなり「あんた達、良いカップルだね」
ビックリした2人。
「私さぁ、乱馬の許婚なんて最初は嫌だったんだよ。
だからあかねちゃんに乱馬を受け渡そうと思ったんだ。
特に今日の給食の時とかの乱馬の様子見てて分かったよ。
幸せにな。」そういって夕日の中に消えていった。
2人は可哀想だと思いつつ「良い奴じゃん」と思って見送った。

         一週間後
 校長が天道道場にやってきた。
「風鈴館高校が作り直されまぁした!」
パンフレットを配った校長。
パンフレットを見た3人はビックリした。
校長博物館・校長図書館・校長の銅像・
校長の土下座マシーン・代理校長九能帯刀の銅像・
校長美術館等!
3人は校長をボコボコにした。


       翌日
 いつも通りに帰宅した乱馬とあかね。
そこに1通の手紙が届いていた。
それは如月春菜からだった。
「私は今、中国の呪泉郷にいます。
乱馬に男溺泉をあげたいところです。
が、無理みたいですね。
2人はどう?うまくいってます?
これからも山あり谷ありだからガンバってね。」
2人は顔を見合わせニッコリ笑った。
「あかね!乱馬君!プールに行くわよ!」
なびきが言うと、3人で走って市民プールまで行くことになった。
走りながら、乱馬とあかねはまたニッコリ笑った。

 それから、翌日も・・・・1ヶ月後も・・・・
2人は毎日いつも通りの幸せな日々を過ごた。
めでたしめでたし。




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