「二人の計画」作:ヨッシーさん

「おじょ〜さんvvお茶飲まなーい?」
「ダーーリーーーーン!!待つっちゃーーーっ!!!」
「待てと言われて待つ奴がいるか、アホ。あっ、そこの綺麗なおね〜さ〜んvv」
「浮気もほどほどにするっちゃっっ!!」
ドババババババババッ!!
「うぎゃーーーーーーっ!!」
毎日のパターンで追いかけっこをする二人、こんがり焼けながら逃げるあたる。
でも、あたるの目はターゲットを映して光っていた・・・
「おっじょうさぁ〜んvv映画行かな〜い?(抱き寄せっ)」
「きゃっ!!何よ、あんた!!」
「ダーリン!まだわかんないのけ?!」
放電をしながらあたるに近づくラム。
ズドドドドドドドド!!
「ぐぬぉぉーーーーっ!!」

−その時だった−

「犬夜叉ー、ついて来なくてもいいわよー・・・買い物行くんだから。3時間くらい待てないの?」
「けっ。オレの勝手でぃ。」
まぎれもなくそれはかごめと犬夜叉だった。

すたたたたたたたたたたた・・・っ

「おっじょ〜さんvv お名前は?住所と電話番号教えて〜vv」
「きゃー。何よー、あんたはーーーっ!!」
ドゴッ!!
犬夜叉の拳が見事あたるの脳天に命中した。
「ダーリンに何するっちゃっっ!!って・・ん?」
ラムは犬夜叉の犬耳に気づいて、変な顔をした。
「お前ら何だっちゃ?うちラムだっちゃ。」
「私は日暮かごめ。これは犬夜叉。一応妖怪だけど・・・」
「本当け?うちはインベーターだっちゃ。」
「こいつはなんでぃ。」
犬夜叉は気絶しているあたるを足先で軽く蹴る。
「うちのダーリンだっちゃ。」
「なんでぃ、こいつなんか変な声出してるぞ。」
「寝言、言ってるのかしら?」
「なんの夢だっちゃ。」
寝言を言い出すあたる。
「ん・・・らむー・・・。」
「え・・・っ?ダーリンうちの夢見てくれてるっちゃ?(嬉」
「らむー・・・勘弁してくれー・・・あ・・おじょ・・さん・・・・お茶・・・のま・・」
ドドドドドドドドドドッ!!!
やっと気絶から開放(?)されたあたる。その姿は真っ黒。
「いきなり何すんじゃい!ゴホゴホ・・」
「ダーリン、うちの事何だと思ってるっちゃ。」

犬夜叉とかごめは呆然と二人を見ていた。
「ラムちゃんて、凄いわねぇ・・犬夜叉。」
「あ・・あぁ。」
「私は『おすわり』だけなんだけどね。あ・・」
キューーーーゥ・・・
道にへたり込む犬夜叉。
「ゴメン!犬夜叉―――っ。」
「けっ。もう勝手にしろ。」

そこへ通りかかったのが面堂だった。
「あっ、ラムさんじゃないですか??何しているんです、こんなところで。」
「あ、終太郎。こちらの人達はかごめと犬夜叉だっちゃ。」
「あ、かごめさんですかー。僕、面堂終太郎と申します・・・どうぞ宜しく。」
「けっ、変な奴がどんどんわいてくるぜ。」
チキッ・・・
「お〜〜の〜〜れ〜〜そこに直れ!」
「ぬゎんだとぉ〜。このオレに向かってーー・・・」
そんな二人を無視してあたるのほうは。。。
「かっごめちゃ〜〜んvv僕、諸星あたると言いま〜すvv」
かごめの手を取り目を輝かせるあたる、それを睨みつけるラム、面堂 そして犬夜
叉。
「ねえ・・・。」
「何―?かっごっめっちゃんっvv」
かごめの胸に顔をうずめるあたる。
ドゴオオオオッ!!!
犬夜叉と面堂のパンチがあたるの顔に命中した。が、まだ問題は残っていた。犬夜叉
の手がかごめの谷間にすっぽりと・・・
「犬夜叉―。おすわり おすわり おすわり おすわり おすわり おすわり おす
わりーーーっ!!」
「ぐをおぉぉーーーーっ!!」

その頃あたるとラムはと言うと・・・
「ねー、ダーリン。」
「ん?」
「かごめって強いっちゃねー。」
「・・・だな。」
「あの方は何者なんですか?」
「犬夜叉の恋人・・・らしいっちゃ。」
「えぇーーっ。そんなわけなーい。僕のかごめちゃんが・・・」
「えーい、何わけの分からん事を言っとるんだ諸星!」
「ダーリンいいかげんにするっちゃ。」
「・・・。」

犬夜叉は腕やら腰やらをコキコキ鳴らしながらも、かごめの隣からは離れない。
あたるが飛んできても、守れるようにだ。
「犬夜叉・・・だっちゃ?」
「あ?なんでぃ。」
「うち、一つ頼みがあるっちゃ。」
「なんの頼みでぃ。」
「耳貸すっちゃ。」
言われるまま耳を傾ける犬夜叉。
クイクイクイクイクイ
「なっ、何すんでぃ!!」
「・・・ごめんちゃ。犬耳だからつい・・・もう一回貸すっちゃ。」
「おぅ。」
ボソボソボソ・・・・・・・・・・・・・・。
「はははははっ、その話乗ってやるぜ。らむとやら。」
「え、何の話?犬夜叉。」
「秘密。」
「おすわりっ!!」
「ぎえええぇ・・」
「ラムさん何の話ですか?」
「秘密だっちゃ。ダーリン、知りたいけ?」
「ふん。」
「なんだっちゃ。その態度はーーーーっ!!」
バリバリバリ バババババ!!
「ぬぐーーーーっ!!」

「夕日がキレイだっちゃねー。」とラム
「だな。」と犬夜叉
「夕日は何時でも僕たちを見守ってくれてるんですね。」と面堂
「本当に・・・」とかごめ
「でも君のほうがずっとキレイだよvv」とかごめの手を取りながら言う、あたる。

チキ・・・
「やめんかい、おのれはっ!!」
「貴様。こうゆういいムードの時にぃーーーっ!!」
それを見てにんまりするラムと犬夜叉。全て計画どうりに進んでいるらしい・・・
「なぁ〜、らむ。」
「なんだっちゃ?犬夜叉。」
「今度かごめの家にある骨食いの井戸を通って、オレに時々会いに来いよ。」
「そうだっちゃねー。ダーリンどう思う?」
当然答えは分かっているのだが、ちゃんと聞くラム。
「あ?どうでもいいんじゃねーの?ねー、かごめちゃーん 映画見に行こうよー。」

「じゃあ、らむはオレと行こうな!」
「だっちゃ。ダーリンはかごめと居たいらしいっちゃ。うちも退屈してたとこだっ
ちゃ。」
「じゃーな、かごめ。諸星。」
「いってくるっちゃ。ダーリン。」

二人にかまわず飛んで(?)いく二人。
混乱状態のかごめ。
呆然とする終太郎。
かすかにピクッと動くあたるの顔。

ちょっと経って、声がした。
「面堂くぅ〜ん、ちょっとーーvv」
「しのぶーーーーーぅvv」
言うまでもなく張り飛ばされるあたる。
「あれ、しのぶさん。」
「宿題教えてvv」
「え・・いいですよ。じゃ行きましょ。」
「うん。じゃーねーあたる君。」
「かごめさんに変な事するなよ、諸星!」

二人きりになるあたるとかごめ
「ねー、あたる君。
犬夜叉はラムちゃんの事好きなんじゃないかしら。」
「んなわけない。」 (ラム・・・)
「そうかなー。」
不安そうな顔をするかごめ。
(ラムの奴・・・オレを置いて・・・。)

その頃ラムと犬夜叉は・・・
「ちょっとは効いたと思うけ?」
「あぁ・・でも、かごめに何かあったらただじゃおかねえぞ。」
「分かってるっちゃ。」
「ならいいや。」
「これから何処に行くっちゃ?」
「ああ。かごめからここには 『あいすきゅるーむ』 という美味しい食べ物がある
と聞いたぜ。」
「アイスクリームの事け?」
「ああ・・・それ。」
「クスクス・・・」
「笑うな。/////」

かごめとあたるは道を歩いていた。
いつもなら、女の子が歩いているとナンパしまくるのに今日は違った。
(今日、分かった・・・何か足りないもの。)
「ねえ・・・かごめちゃん。」
「何よ。」
「犬夜叉に会いたいんだろ。」
「そっ、そんなわけないじゃない!あんなワガママな奴!」
「嘘って顔に書いてあるよ。」
「えっ・・え!?!」
顔に手をやるかごめ。・・・単純だ。
(今頃ラムはどうしてんのかなぁ・・・
あれ。でも何でラムの事なんか考えなきゃいかんのじゃ!)
(あんな奴・・・裏切り者なんか・・・。)
「・・・あたる君。私もう帰らなくちゃ。」
「えっ!?あ・・・も、もう帰るのっっ?!」
「うん。明日からまた数学のテストだし・・・って、あっ!!!!!
算数の予習忘れたーーーっ!!もう帰らなきゃ、バイバイ、あたる君。」
「・・・バイバイ」

家に戻り、机に着くとかごめは思った。
(もーーーっ。犬夜叉ったらラムとデート行ったっきり帰って来ないじゃない。)
「ちょっとの間いなくてもこんなに寂しいんだな・・・」 (だったらテストの時と
か・・・・・・今日だって・・・犬夜叉・・・)
「今日はお買い物だったけど・・結局ついて来たのよね・・・」
(私の今の気持ちをずっと心に持っていたんだわ・・・早く 『あっち』 に帰っ
て、いつもより優しくしてあげよ。)

一人で街中をとぼとぼ歩いているあたる。
(ラムの浮気者・・・なんで俺以外の男なんかと・・・って
・・・俺も毎日やってるんだけど・・え?)
「毎日・・・あいつは・・・」
そう口にする前にあたるは走ってた。風を切って。出前を乗せた自転車にぶつかりな
がらも・・・
(毎日俺がこんな思いをさせていたなんて・・・・・・・ラムはいつも許すけど・・
・俺は・・・)

犬夜叉とラムはアイスクリームを舐めていた。
「らむ、これうまいなぁ〜。」
「だっちゃ。」
「でも、もうオレ帰るよ。どうせかごめは てすと の本読んでるから、驚かしてや
ろ。」
「ばいばいだっちゃ。」
「じゃな。」
どんどん飛んでいく犬夜叉、ため息をつくラム。
「ダーリンはもう帰ったかなー?」
ぴるるるるるるる・・・
夕暮れの空を飛ぶラム。そしてあたるを発見した。
「あれは・・・ダーリン?」

あたるは公園のブランコに座っていた。どうも元気がない。ラムはあたるの後ろに
そっと下りた。
あたるは何やらブツブツ言っている。
「ラムには悪い事したな。でも何でオレが何度やっても電撃だけで終わらせてくれる
んだろう・・・?」
「ラム・・今頃犬夜叉と楽しくやってるんだろーなー。」
「ラムがいなくなってやっと分かったんだ。ラムはオレにとって・・」
「ダーリンにとってうちはなんだっちゃ?」
驚いて後ろを振り向くあたる。にっこり微笑むラム。
「お前・・・犬夜叉と一緒じゃないのか・・・??」
「ダーリンが恋しくなったっちゃ。」
「ラム・・・・・・・」
そのままラムに抱きつくあたる。
「ごめんな・・・ずっと寂しい思いをさせてきて・・・」
「ダー・・・リン?」
「今日はもう浮気しないから。」
「・・・・なんだっちゃ。その 『今日は』 って。」
嬉しいが、ちょっと不満そうなラム。
「オレにとってラムは・・・」
「うちは・・・?」
(ラムは無くてはならない存在の一人の女の子だ。)
「秘密。」
「ダーリンv」
「う・・・?」
「愛してるっちゃ。」
「・・・・・・・。」
あたるはラムに一瞬だけ口付けた。
「・・・ずっとこうしていたいっちゃ。」
「バカ///// 帰るぞ。」
「続きは家でやってくれるっちゃ?」
「ばっ・・・もう終わり!!」
「えー、やだっちゃー。」

+++『幸せ』を計画通り捕まえたラム+++


かごめと犬夜叉はというと、
「きゃー。犬夜叉の事ばかり考えてて、本読むの忘れたーっ!」
「何考えてたんだ?」
「そりゃ寂しいから・・・って、犬夜叉っ?!どっから来たの。」
「窓。」
「あっ、そうか あんた飛べるもんね。」
「そんなに寂しかったか?」
「そりゃ・・・・。」
「オレも同じなんでぃ。」
「分かってる。」
「え?」
「犬夜叉。座って。」
ベッドの上に犬夜叉を座らせるかごめ。
「犬夜叉・・・・・・」
犬夜叉の隣に座るかごめ。
「なっ・・・!」
頬を触られてビクッと震える犬夜叉。
「犬夜叉・・・・どうして欲しい?今日だけは好きなようにしてあげる。」
「なんだよ 『今日だけ』 ってのは。」
「嫌?」
「・・・何でもしてくれるのか?」
「何でも。」
「じゃー。・・・かっぷぬーどる作ってくれ。」
「え“っ。」
「?なんでもいいんだろ。」
「いや・・そーゆー問題じゃなくて・・・。」
「じゃー。どーゆー問題?」
「・・・・・いや、なんでもない。」
「もしかしてこーゆー問題か?」
いつの間にか向きが変わってる。(笑)
徐々に顔と顔を近づけていく。
「・・・や・・っ」
「! おい。」
「・・・え?」
「お前・・ちょっと臭いぞ。風呂入れ。」
「おすわり!!!!」
「ぐぬーーーっ!」
「もうっ!!犬夜叉は・・・」
「かごめ・・・」
「何よ・・・」
「もう一つだけ・・・お願がある」
「・・・なに?・・・」
「今日は・・・帰ってこいよ。いいか?」
「・・・」
「かごめ?」
「ZZZ・・・」
「・・・ったく・・・」
呆れた顔でかごめに布団をかけてやる犬夜叉。
でも、ちょっと不満だったので・・・ノートに落書きをのこした。

+++犬夜叉も『幸せ』を手にしたらしい+++

翌日。
「きゃー。何よこれーーーっ!!」
そう、犬夜叉はノートに手紙(?)を残して、帰ったのだ。
内容は、
【かごめへ
おまえ、急に寝るなよな。あんまり気持ち良さそうな寝顔してたから起こさなかったけど。
あと、さっさと帰ってこいよ。お前がいないとかけら集まらねぇじゃねえか。じゃあな
犬夜叉】
「私がバカだった。」
・・・それは今日提出の数学の宿題のノートだった・・・・


「ダーリンv おはようだっちゃ。」
「あっ しのぶーーーvv 竜ちゃーーーんvv」
ドドドドドドドドッ!!
「うぎゃああぁぁぁぁぁ〜!!」
「ダーリン覚悟するっちゃ。」
「ひ・・・っ」
「お仕置きだっちゃーーーーーっ!!!」
ドババババババババババ!!バリバリバリ!!
「ぎえええぇぇーーーーっ!!!」


[完]
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