『SWWET WHITE VALENTINE』作:如月春菜さん

もうすぐ2月14日。バレンタインです。
ある少女が一生懸命にチョコを作っています。
少女の名前は天道あかね。
無差別格闘天道流の2代目に生まれました。
その様子を怪訝そうに見ている少年。
少年の名前は早乙女乱馬。
こちらも無差別格闘早乙女流の2代目。
少年と少女は許嫁の中でしたがどちらの想いもすれ違ってばかりでした。
そしてさらに少年は少女が料理下手という事を知っていました。
出来れば手作りは止めて欲しいと思っていました。
バレンタイン当日です。
少年は少女からのプレゼントがあの手作りだということに
失望しながらも実は心の中では期待していました。
何故なら少年は少女の事が本当は好きだったからです。
そしていつものように少女と登校した少年は、
自分の靴箱に一つの箱が入っているのを見つけました。
ラッピングを綺麗に施されているどうやらプレゼントのようです。
『・・・一体誰からなんだ?』
バレンタインだからかもしれませんが少年はもてません(笑
見る見るうちに少年の顔は不安に満ちてきます。
少年はそのプレゼントが誰からなのか考えましたが、
心当たりはありません。
彼にはもっと重大なことで悩んでいる事があったのです。
それは少女からのバレンタインのプレゼントでした。
しかし少女からはいつまでたってもプレゼントは貰えません。
そのうえ下駄箱から入れられたバレンタインプレゼントを
少女に見られてしまいました。
『そのチョコレート・・・』
『ごっ誤解するなよ!これはただ下駄箱に入っていただけなんだからな!』
少女は少年と一緒に下校しましたが話し掛ける事はありませんでした。
少年は仕方なく下駄箱に入れられたバレンタインプレゼントを
開けてみることにしました。
Happy St'Valentine!  乱馬へ。 
『・・・あかねの字だ・・・・!』
その手紙にはこう書いてありました。
『ごめんね?学校では恥ずかしくて・・・・・
受け取ってくれると嬉しいです。
P・S手作りではないので安心してねv』・・・・と。
少年は何だか心に温かい灯火が宿ったように感じました。
思わず微笑みがこぼれ一緒に下校している少女に
見られそうで歯がゆさを感じながら。
しかし少年はまだプレゼントの事は少女に教えていません。
少女の悩む姿を暫くだけみつめていたいと思ったからでした。
『げえ・・・雪降ってきやがった・・・』
『ホワイトバレンタインだね・・・』
少年と少女はいつまでもいつまでも雪をみつめていました。
そして少年は少女を抱き寄せそっと囁きました。
『・・・プレゼント、ありがとな』
そして2人で一緒にささやきました。
『SWWET WHITE VALENTINE!!』


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