あ〜・・・人間だれもが憧れる(まあ一部は例外あるかもしんないけど)行事に結婚ってものがあります〜。
一度はあのタキシード、ウェディングドレスを着たいって方も多いんじゃないでしょうか。
けどまあみんなが幸せに結婚するなんてこの世の中無いわけでありまして〜・・・
まあ今回はそんなあぶれちまったお嬢さんのお話〜(ぺんぺん)


「Best frend(?)'s weding」作:PKOさん、挿絵:HALさん


「まったく男なんて・・・男なんて・・・」

三宅しのぶ23歳独身某大手商社OL

いつものように彼女は目の前の同僚に向かって愚痴るのであった

「だからほんと男なんてね・・・ちょっとあたるくん聞いてるの!?」
「しのぶ〜・・勘弁してくれ〜・・・もう飲めない・・・」
諸星あたる23歳同じく某大手商社勤務、しかしこちらは既婚だ

彼女の前にはすでにダースで空のビール瓶が置かれてある
「まったく男なんて・・・男なんて・・・」(挿絵:HALさん)

「まったくあんたはラムがいるからいいわよね!こっちなんかずっと一人よ!」
「おいおい・・最初はお前がふったんだろ〜・・面堂のあほにでれでれしてさ」
「ふん!面堂さんは結局良い友達で終わったわよ!」
「んじゃ因幡は?つきあってるんだろ?」
「・・・」
「あれ、また喧嘩したのか?」
「だって因幡さんたらはっきりしないんだもの!
もう5年も付き合ってるのに・・このままじゃ30過ぎても独身よ!」
「あせるなよ・・・向こうはお前の事
好きなんだから・・・ちょっと奥手なだけだって」
「そうかな・・・ところで、あたる君結婚してから
浮気癖直ってきたんじゃない?なんか落ち着いてるわ」
「そうか?」
「以前なら手当たり次第に声かけて
住所氏名電話番号を聞いてたけど今じゃ電話番号聞くだけじゃない」
「・・・・」
「けどなんかもうみんなあの頃の友達って結婚しちゃったわね・・・
ラムはめでたくあんたと結婚したしサクラさんも私たちが卒業した年に
結婚退職したし竜之介くんは・・・渚さんとずっと暮らしてるし・・・」
「ランちゃんも先週あの鈍牛と結婚した」
「ええ!?レイと!?」
「ああ、それを聞いた圭がもうえらい落ち込みようで・・・ずっとやけ酒飲んでるみたい」
「ラムとあんたが結婚した時のメガネ達みたいね・・そうなると独身なのって面堂さんと私くらい?」
「そういやそだな〜。案外今から二人は急接近!とか」
「やだ〜、そんあ事あるわけないでしょ!」
ドン!!
彼女は軽く押したつもりのようだがあたるはおもいっきり壁にめりこんだ
「だ、だってさ・・・面堂のとこの家ってなんか早い内に結婚しなけりゃいけないらしいし・・・
あいつラムの事あきらめたみたいだからチャンスあるんじゃないの?」
「そうかも・・・私って十分魅力的よね!」
「そうだとも、君は十分魅力的さ!しのぶ〜!」
ガバッ・・・・ドン!!!
「・・・前言撤回するわ、大してかわってないわね」
「ハ、ハガ・・・」


それから一週間後・・・
会社にて・・・
プルルル・・・・
「はい○○商事ですが」
「しのぶさん!」
「め・・面堂さん!?」
「お久しぶりですしのぶさん。すいません、是非とも話ししたい事があるので今日お時間をいただけないでようか?」
「はい・・」
「よかった!それでは7時にま・めぞんで!」
ガチャ!!
「・・・面堂さん・・・・・」
「ん?どしたしのぶ?」
「今、面堂さんが話があるって・・」
「何!?それは心配だ!俺もついていくからな!」
「え?どうせ大した話じゃないわよ?」
「いや、ひょっとしたらしのぶにプロポーズとか・・・」
「やだ〜、そんなことないわよ!」
ドンッ! 

メコッ!!
しのぶにはたかれてあたるはおもっきりめりこんだ
「つれないな〜しのぶ〜」
大丈夫みたい
「けど、まさかね・・」
そうだったらわたしってば玉の輿かも!?


「僕、結婚する事になったんです」

・・・・・え?

「ええええええ〜!!な、なななんで!?」
あたるが驚きの声を上げる。
「ご存じの通り我が面堂家は大財閥です。そのため、なるべく早く結婚し跡継ぎを作らないといけないという家訓で・・・」

「はあ・・・・」
しのぶは呆然としていた
「んで!いつなんだよ!」
興奮した口調であたるが聞く
「ああ、来週の日曜に面堂家多目的ホールで・・」
そしてそのあとしのぶがぼんやりとしたまま話は終わり面堂は出ていった
「あのやろ〜・・・これでとうとうお前だけになっちまったな〜けど相手があの・・・」
「許せない・・・」
「は?」
「なんであたしだけ〜!?そんなの・・許せないわ〜!!」
「お、おい・・何を・・・」
「当日で結婚式ぶち壊してやる〜!」
「あほか・・酔っとるな、こりゃあ・・・」
「何いってんのあたるくん!あんたもついてくんのよ!」
「え〜!なんでだよ!」
「あんたに振られたから今わたしがこんなめにあってんのよ!ちょっとは手伝いなさいよ!」
「無茶苦茶だ・・・」
「男なんれ〜〜!」
かなりろれつがまわらない感じでしのぶは夜に向かって叫んだのだった・・・


そして結婚式当日・・・


「あ〜・・で〜・・・なんで俺も来なきゃならないんだ?」
納得いかない口調で圭はあたるに訪ねた
「だってさ、あれからなんかしのぶのやつすげ〜こわくてさ。やっぱ一人よりは道連れがいたほうが・・」
「なんだと!俺はただ単に面堂の結婚式があるからって言われただけだぞ!帰る!つーか逃げる!」
逃げようとする圭の背中をあたるがつかむ
「待て、ここまで来て逃げるなんて許さないからな・・・」
「ううう・・・ランちゃんもあの鈍牛と結婚するし・・・最近全然良いことないな俺・・・」

「あら〜、圭君もきたの〜?ありがとう、手伝ってくれるのね!」
「あ〜・・・しのぶちゃん久しぶり〜・・・あのさ〜、あたるから話は聞いたけどさ・・・やっぱやめた方が・・・」
「・・・なんですって?」
「す、すいません、やっぱいいです・・・」
しのぶのものすごい形相に圭は沈黙した
「じゃあ、もういくわよほら、ついてきて」
そういってしのぶは会場に向かった
あたる達二人も後ろをついていく
「おい、あたる・・面堂のあほの相手って一体誰なんだよ?」
小声で圭はあたるに聞く
「実は・・・」
ぼそぼそぼそ
「え〜!まじかい!?で、しのぶちゃんはしってんのか?」
「怖くて言い出せなかった・・」
「けど相手があの子じゃさすがに無理だろ・・・」
「ん?何こそこそはなしてんのよ!」
「いえ!なんでもありません!」
その時二人の声は完全にはもった
「俺はしらね〜ぞ〜・・・」

そして一行は会場のすぐ前の物置に入った
「さあ、着替えるわよ。」
「・・は?なんだよこれ?」
「ん〜・・・俺には黒マントと覆面の様に見えるが・・・気のせいかな?」
「これを着て披露宴にあんた達が乱入するの」
「何だって〜!?(はもって)」
「そしてそのどさくさに紛れてにわたしが面堂さんを誘拐するの〜(はあと)」
大分訳の分からないことを恍惚とした口調でしのぶは言った
「んで・・俺らはどうなるんだ?」
「頑張って逃げてね♪」
「あほかいー!!俺は降りるぞ!」
圭が背を向けたその時!
カツッ!
壁になにかナイフみたいなものが突き刺さる
「・・・」
「今、何かいったかしら?」
「頑張らさしていただきます・・・」
「そう、それでいいのよ♪」

そして二人は一昔前の戦隊ものの下っ端戦闘員みたいな服に着替えた・・・
「あたる〜・・・なんでこの年になってこんなかっこをせにゃならんのだ〜?」
「言うな・・・俺だって同じ気持ちだ・・」
「それじゃあんた達行って来なさい〜、大丈夫、骨は拾ってあげるわ〜」
ハンカチを振りながら無責任に怪人達を送り出すしのぶ
「こうなりゃやけじゃい・・・いくぞ!」
「おう!」

こうして〜・・・この二人の怪人が乱入した騒ぎはご想像にお任せします。ってゆうかここでは書けません(笑)

そしてしのぶは・・・
「さあ面堂さんこっちよ!」
「な、なんなんですかこれはしのぶさん!?」
「『卒業』よ!」
「はあ?」
「いいから!」
しのぶは強引に手をひっぱる
「お待ちなさい!」
そこで現れた花嫁は・・・
「あ、飛鳥ちゃん!?」
「しのぶさん、どういうことか存知ませんがお話によっては・・」
「う・・・」
さすがに怪力を誇るしのぶでももはや人外の飛鳥には太刀打ちできない
「やっぱな・・・しかたない、さっき話したあの作戦でいくか」
怪人A(あたる)が突然言った
「ああ、そろそろ潮時だな・・・」
怪人B(圭)もあきらめた様に呟いた
突然怪人二人がどこからかマイクを取り出して叫んだ
「は〜い!どっきり大成功〜!」
「え?」
しのぶがほうけた感じで声を漏らした
「ほらしのぶ!あわせて!」
あたる(怪人A)が肘でつついて言った
「そ、そうです〜!どっきりなんですこれ〜」
「な・・・?」
まだ訳の分からない感じの面堂
「そう僕らが親愛なる面堂君に向けてせめてもの手向けにと!」
圭(怪人B)が調子の良くまくし立てる
「やっぱ普通の方法じゃつまんないんでね〜」
あたるの合いの手が入る
「そうそう!・・・それでは皆さんお楽しみいただけたでしょうか?・・・それでは撤収〜!」
作り笑いを浮かべながらしのぶと怪人達はそそくさと逃げた
「・・・なんだったんだ・・・?」
おもっきり荒らされた結婚式場で面堂は呆然としているのであった・・・

そして・・・

「ほんとあぶなかったよな〜!あそこで芝居打ってなきゃしのぶちゃん今頃病院かもよ?」
圭が笑いながら言う。もう真夜中だ
「ほんとほんと!病院どころかあの世だったりして、わはは」
あたるも相づちを打つ
「うるさいわね〜・・・」
「まああれだよ、今日は付き合うからさ」
「まだしのぶには因幡君がいるだろ!?」
「そうよね・・・んじゃいきましょ!もちろん今夜はあんた達のおごりね!」
「え〜!なんで〜!」
「だって先に教えてくれてりゃあんな恥ずかしい事にならなくてすんだじゃない!」
「やっぱ無茶苦茶だ・・・」
「お酒のおいしい店しってんのよ!ちょ〜っと高いけど♪」
「あたる・・・財布にどのくらいある・・?」
「あんまない・・・」

「んじゃいくわよ〜、男なんて〜!!」

こうして〜きらりと光る月の夜〜二人の男は一人の女に引きずられ〜夜の街へと消えてゆくのでありやした〜

チャンチャン♪






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