「P.S.友引町」 作:ネコこたつ、挿し絵:諸星雪華さん、たかしさん


運命製造管理局にはいくつもの「運命の扉」とよばれる物がある
その人、その人のさまざまな未来がつまってる物だ。
不幸な人生の扉もあれば、平凡な人生の扉、はたまた悲劇の人生の扉
なんてのもある・・・・
これは無数にある扉のうちの、ほんの一つの中身にすぎない・・・・



ラムがやって来てからとゆーもの、友引町は騒動が絶えない。
あたるとラムの最大の鬼ごっこなどがよい例だ。
しかし、月日は確実に流れ、2−4のみんなも卒業し、いろんな場所へ散っていった。
その卒業式から約6年ぐらいたった頃・・・・・



(挿絵:諸星雪華さん)

「あら?おにいさまー!ちょっとー♪」
「どーしたんだい?飛鳥」
「ほら、髪の毛が伸びてきてる」
「わぁ!本当だ。これはオールバックにできる日も近いな!」
「やーねーおにいさまったら♪(ペシッ)
「はぐぉ!ほ、骨が・・・」

(面堂終太郎・飛鳥夫妻、長男誕生。二人目も順調中。飛鳥のおにいさまグセと怪力はいまだなおらぬが
子供と接する時だけは普通の力になるという。
面堂はグループ最大の子会社の社長になり、飛鳥の怪力と上手に付き合いながら暮らしている。)




「じゃぁ、今日は早めに帰るからね。」
「うむ。解かった、つばめ。ほら、おまえ達もパパにいってらっしゃーい、と言わんか。」
「いってらしゃーい、パパ」
「気をつけてね〜!逆に霊にとりつかれないでね〜!」
「わかってるよ〜。ちゃんとママの言うこと聞くんだよ。じゃあ、サクラ、行ってくるよ。」
「いってらっしゃい♪つばめ」

(サクラ・つばめ、結婚し双子の男児誕生。なんでも最高の除霊力を身に付けさせるんだとサクラは張り切ってるらしい)




「なぁ〜メガネ、いーかげんにメシにしね〜か?」
「うむ、そうだな。よし、チビ!事務所前の吉野家で牛丼4つ買ってこい」
「あーい!」
「ところで、例の浮気調査、誰にさせるんだ?」
「うーんそうだな。パーマ、おまえがやれ!」
「え!なんで俺が?」
「つべこべうるさーい!

(メガネ達4人組みは、その鋭い調査能力を生かして調査会社を設立。ラム親衛隊は健在らしい)




「あ!因幡さーん!コッチ、コッチ!」
「すみません、遅れてしまって」
「ううん、私も今来たところ。管理局の方はどうなの?」
「ええ、まだ昇進したばっかりで慣れてないけど、だいぶ仕事が楽しくなってきましたぁ」
「よかったじゃない♪」
「そ、それでですね・・・しのぶさん、あ、あの・・・ぼ、僕と・・・けっ、けっ、けっこ・・・け・・・」
「?どうしたの?因幡さん」
「い、いやぁ♪・・・・・・」

(しのぶ・因幡は仕事をしながらもちょくちょく会っており、仲がいいらしい。が、特に進展はなし)




「ほら、あなた。パイナップル持ってきてあげたわよぉ〜」
「あぁ、ありが・・・って!これは手流弾ではないかー!!!(ちゅどーん!)」
「ホホホホホホ!どう、おいしい?」
「あ、あのな〜・・・・・」

(飛麻呂・了子夫妻は、毎日こんな騒ぎをおこしてるらしい。ちなみに、パイナップルとは手流弾の俗称である)




「おやじーーーー!!!てめぇ!客に何しやがったーーー!?」
「なんの事かな?竜之介?」
「とぼけんじゃねえ!なんだこのコブは!?てめぇ、またガッチン商法を使いやがったな!」
「はて?なんのことやら」
「まぁまぁ、竜之介様!おちついて」
「そうじゃぞ、竜之介。おまえも海の男なら倒れてる人を手厚くもてなすくらいせんか」
「てめーーーー!!!!お!れ!は!女だーーーーー!!!!!(バッキッ!!!)」

(竜之介・親父・渚は未だに浜茶屋再建の為にさまざまなアコギな商法を使って(ほんとんどは親父のせい)資金を稼いでるらしい)




「温泉教頭〜いーかげんに午後の講習終わりましょうよ〜」
「えーい、うるさい!おまえのようなスチャラカ教師をやとってやっただけでもありがたいと思わんか!」
「まぁ〜ったく、昔っから変わんないなーあんたも」
「何か言ったか?」
「いやぁ、別に・・・」

(温泉マークは教頭に昇進、なお、高校時代のコネで白井コースケは母校の教師となった。スチャラカぶりは変わらないなしい)




「おや?来ましたか。ささ、コタツに入りなさい」
「ん」
「おや、タイヤキですか。すみませんなぁ」

(校長とコタツネコは、やっぱり今でも校長室でコタツにぬくもりながら日々を過ごしてるらしい)




「さて、野菜も買ったし、お肉も買ったし、帰って料理を・・・」
(ドドドドドド!!!)
「あ!レイさん!おかえりー!」
「ラン!」
「ランちゃん幸せ♪」

(ラン・レイ夫婦、地球にすっかり定住している。夫婦仲良し)




「ルパ様、国から通信連絡が入ってますだ」
「出してくれ」
「ルパー!元気で仕事やってるだか〜?」
「カルラでねか、どだ?本国に変りはないか?」
「そうだべな〜、変わったことと言ったら、この子が言葉はなずよーなったことだべ」
「パパー!」

(ルパ・カルラ夫妻長女誕生。ルパは新たな貿易航路を開拓するために忙しくとびまわっている)






・・・・・・・そして・・・・・・・

「こんにちはー。あたる君のお母さん」
「あら♪しのぶさん。因幡さんに、メガネさん、面堂さんも」
「確か、今日が退院の日でしたね?」
「えぇ、タクシーで帰ってくるって言ってたから、もうそろそろ着くんじゃないかしら」
「(ブォーーーン!キキィィ!)こんちゃーーす!
「弁天さん!お雪さんも」
「確か、今日って言ってなかったっけ?ほら、差し入れだよ」
「で、ラムは?」
「えーっと、もうそろそろ・・・あたるのやつもいっしょに乗ってきてるはずだわ」
「けーっきょく、予想通りになりましたね」
「いーんじゃないですか、ラムさんも幸せそうでしたし」
「あ!あれじゃないですか?ラムさんが乗ってるの」

(キーーー・・・ガチャ!)

「ただいま・・・」
「おかえりー!」
「キャー!見せて、見せて、赤ちゃん」
「わぁ!かわいいですね〜♪ぜんぜん諸星とは似ていませんね♪」(挿絵:たかしさん)
「うるさいわい!面堂」
「これは、我が友引白書に書き加えなければな」
「でも、ダーリンに似て健康なんだっちゃねー♪」
「男の子ですか、女の子ですか?名前は?」
「男の子で、名前は<諸星こける>どうだ、いい名前だろ?」
「あたる君の名前のつけ方って、よくわかんないわね〜」
「まー、いーじゃねーか。ラム、おめでとうな!」
「そのうち、海王星に遊びにつれていらっしゃい♪」
「ありがとだっちゃ、弁天、お雪ちゃん。こけるちゃーん、おうちに帰ってきたっちゃよー♪

・・・ここはね、ウチとダーリンが初めて出会った場所なんだっちゃ・・・・」












これは、数ある運命の扉のうちの一つの未来
ただ、他のドアと違うことと言えば、このドアのノブを作ったのは
運命製造管理局員ではなく、ある星の、緑髪の女の子が自分の好きな人と
結ばれるように祈りを込めて作ったものが、拾われてつけられたことだろう・・・






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