「雨宿り」作:灯幻鏡
 



ここは、友引町。
いつもと、同じ声が聞こえる町。
今日も、ガールハントをする、青年がいる。
「ねぇねぇ、おねぇーちゃーん、一緒にお茶しなーい」
この、青年の名前は、諸星あたるだ。
「ダーリン!また懲りずにガールハントばかりやって、ダーリンの、ダーリンのぶわっかー!」
彼女の名前は、ラム、諸星あたるの押しかけ女房である。
「ラ、ラム、よせ、はやまるな」
ドババババババババ!
「うぎゃーーーーーーー!」
黒焦げになる、あたる。
「ダーリンなんてダーリンなんて、もう知らない!」
ラムは、大粒の涙を流しながら、空の彼方へ飛んで行った。
「ラム!」
そう言いながら、あたるは、帰路についた。
「ただいま・・」
あたるは、そう言い、2階へ上がっていった。
ガラッ!
「・・・やっぱり・・いないか」
そこには、あたるが思ったとうりにラムの姿が無かった。
「まぁ、すぐ帰ってくるだろう」
あたるは、そう思ったが、あたるの思いとは、
裏腹に2日過ぎてもラムは、帰ってくる気配は、無かった。
「おい、諸星お前、ラムさんを何処にやった」
「・・・・・・・」
「おい、聴いているのか、諸星」
「・・もういないんだ」
「おい、諸星、言うんだったら、ちゃんと言え!」
「だから、だから、ラムはもういないんだ!」
「な、なんだって!」
あたるは、そう言うと教室を飛び出した。
「お、おい諸星、外は雨だぞ」
「そんな事知るか、俺はラムを探しに行く!」
あたるは、そう言うと、ラムを探しに町に出た。
「ラム、ラム何処なんだ、でも、いくら叫んでも聞こえるはず無いか、
 ちくしょう!俺が俺がいけないんだ、ラムの気持ちも考えず、
 ガールハントばかりやってたから、ラムも愛想つかして、自分の星に帰ったんだ。
 ちくしょう!俺がラムの事好きって、知らないまま帰るなんて・・・」
「ダーリン、そのままいると、風邪ひくっちゃよ」
ラムは、そう言うとあたるに、傘を差し出した。
「ラム、ラムなのか?」
「ダーリン、何言ってるっちゃ?」
「良かった、帰って無くてよかった」
そう言うとあたるは、ラムを優しく抱いた。
「ダ、ダーリン!!」
「ラム、もう何処にも行かないでくれ、俺は、
 お前のことが好きだから、もう、お前のことで悲しみたくないから」
「ダーリンそれ、全部本当け?」
あたるは、優しく答えた。
「本当だ」
「ダーリン大好き!」
そう言うとあたるは、優しくキスをした。
「もう、一人で何処にも行くなよ」
「わかったっちゃ」
そう言うとまた、キスをした。
そして、いつまでも抱き合った。
 
〜終わり〜
 







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