「ダーリン〜私の最愛の人〜」 作:ヨッシーさん 「おじょ〜さ〜ん、お茶飲まな〜い??」 「ダーーリーン!待つっちゃーーっ!!」 「嫌〜だねっ!ベーだっ!あっち行けよ。」 「ダーリン!!!!またコリもせずっっ!!ダーリンの・・・ダーリンのぶゎかぁーーーーっ!!!」 (ハッ!) ドバババババババ!!ぐゎしゃーーーーん! 「ぎえぇーーーーーっ!!!」 毎日のようにあたるはこんがりと焼けた・・・それを見て、呆れ顔をするラム。 「ダーリンの浮気性には本っ当っっに手がやけるっちゃ。うちというものがありながら・・・」 「お前が勝手に決めた事ではないかぁ〜っ!誰がお前なんかを・・・」 そしてまもなく電撃を受けるのに構えるあたる・・・だが・・・。 「ダーリンなんて・・・ダーリンなんて・・・」 何故か毎回のように電撃を食らわせず、涙がボロボロと出る目を手で押さえて、ラムは飛び立った。 「・・・ラム?」 (なんだ?あいつ・・・そんなにショックを受けたのか?) 一方、ラムはランの家に行った・・・そこにはおユキと弁天もいた。 「なんだぁ?!またあのアホがお前を泣かしたってのかあ?」 弁天の声が家中に響き渡る・・・ 「本当に困ったわねぇ・・・諸星さんには・・・。」 おユキはやっぱり落ち着いている。 「ラムちゃん・・・はい、お茶。」 「ランちゃん、ありがとうだっちゃ。それにしてもダーリンはうちの事本当に好きじゃないっちゃ?知りたいっちゃ・・・」 「そうねぇ・・・ダーリンは毎日ガールハントしてるもんね・・・ラムちゃんったら可哀想ねぇ〜。」 「うちはダーリンしか見てないのに・・・ダーリンは・・・ダーリンは・・・。」 パリパリ・・・パパパパパッ・・・ 放電をし出すラム。後ずさりをするランと弁天。 「落ち着きなさい、ラム。こういう事は考えて解決したほうがいいわ。」 「・・・・そうだっちゃね・・・。ごめんちゃ、みんな。」 おユキの落ち着いた発言でラムも落ち着く。 「さぁさぁ、おユキちゃんと弁天はラムちゃんの相談聞いてあげてて、私はちょっと・・・」 「・・・・ランちゃん?」 「ランちゃんデートしてくるわーvv」 「いってらっしゃーい。」 呆然とする三人。 あたるのはテンと話していた。 「おい!ジャリテン!!ラムの奴、そんなに怒っていたのか?」 「そや!アホーッ!!」 「そんなに怒る事ないではないか・・・今回も同じような・・・。」 「お前っ!毎日やっとるんやないかーい!いいかげんにせんかーい!!! ラムちゃんはなぁ、アホなお前一途なんやでー?!ラムちゃんの気持ちも考えたほうがええんちゃうか?」 「・・・・・・・そうだったな・・・俺はラムの奴に何もしてやってないな・・・そりゃあいつでも泣くよな・・・。」 (ラムっっ・・・ゴメンっっ!!) ラムは弁天達と相談していた。 「うちはこれからどうすればいいっちゃ?」 「帰ってやれ。お前の事心配していると思うぜ。」 「早く帰って、誤ったほうがいいと思うの。」 「え”っっ?!」 混乱するラム。 「なんでうちが誤るんだっちゃ?おユキちゃん。」 「あなたは泣きながらここに来たでしょう。今頃心配しているわよ。何も言わないでどこかいくなんて・・・」 「それはっ!!ダーリンが悪いっちゃっ!!」 「あたいもそう思うぜ、おユキ。男って見かけによらず傷つきやすいからな。」 「ラム・・・あなたはもう諸星さんが嫌い?まだ好きでしょう。こんな事で愛は壊れるわけないわ、さ、帰りなさい。」 「・・・・・うちは・・・・・分かったっちゃ。ありがとうだっちゃ!弁天、おユキちゃん。」 (ダーリンは本当に心配してくれてるっちゃ?) ひゅるるるぅ〜・・・ラムは家に帰った。 (あれ?ダーリンがいるっちゃ?) 「ラム・・・ごめん・・・もうしないから・・・もうあんな事言わないから・・っ・・・。 帰って来てくれよォ〜・・・ラムーーー。」 あたるは目から何かがポロポロと・・・透き通るくらいの水の玉が頬の上を滑り落ちる。 (ダーリン・・・。) 後ろからそろそろとあたるに近づくラム。 「ラム・・・ラム・・ラム・・・・・・。」(いなくなってやっと分かったんだよ。俺はお前が・・・) 「ダーリン!!!」 「ラム?・・・ラ、ラム!!!」 あたるに抱きつくラム。ラムの目には涙が浮かび上がっている。 「うちがいなくなって・・・心配したっちゃ?」 「・・・アホ。言わなきゃ分からないのか・・・。」 「分かんないっちゃ。」 「この・・・・・・・・した!!すっごく!」 「ゴメンちゃ・・・ダーリン。」 あたるはそんなラムがすごく愛しく思えた。心臓の鼓動が高鳴る。 (俺ってバカだ・・・ラムはこんなに俺の事好きなのに・・・。でも・・・) 「なー、ラム。」 「・・・なんだっちゃ?ダーリン。」 「・・・俺はお前が・・・・・あっ・・・・なんでもない。」(俺はなんて事をっ!こんなチャンスめったにないぞ。) 「?・・・・ねぇ〜、ダーリン!」 「う・・・ん?なっ、何だ?!」 ラムに顔を近づけられ、顔が真っ赤になるあたる。 「うち・・・」 あたるは思った。今日のラムはなんて綺麗なんだ、と。 あたるがぼんやりとラムを見つめていると、ラムが不思議そうな顔をしながら聞いた。 「ダーリン・・・・・・・・・・うちの事・・・好きだっちゃ?」 「あたりまえだ・・・・って・・・あっ!//////」 ラムの顔をぼんやりと見ていて、本当の事を口が勝手に言ってしまって、顔が赤くなるあたる。 ラムは微かに微笑み、言った。 「本当だっちゃ?」 「・・・本当だ。」 答えないわけにはいかない顔をされて、困るあたる。 「うちは幸せだっちゃ。」 そう言いながらあたるにそっと寄りかかるラム。 ―・・・ドックン― あたるは思ったのだ。これは二度とないチャンスだと!そしてやっとの事で決心をした。 「・・・・ラム。」 「なんだっちゃ?ダーリン。」 次の瞬間あたるはラムをぎゅっと抱き寄せ、優しく口付けをした。 「ん・・・・・・だー・・・り・・ん・・・。」 「ラム・・・」 甘い声につれられ、何度も、何度もキスを繰り返すあたる。 「ダーリン、大好きだっちゃ。」 「・・・・・・・・」 (ハッ!俺は何をしているんだ。) あたるは急いでラムを引き離し言った。このまま続けるとブレーキが利かなくなるからだ。 「今日はこれでおしまい!また今度な、このあたる様がお前の相手してやる。」 「ダーリン・・・」 そしてあたるは最後に甘いキスをいただいた。 翌日。 ・・りん・・・だー・・・ りん・・・ダーリン・・・ダーリン! (ん・・・ラム?) 「ダーリン起きるっちゃーっ!遅刻するっちゃよー!!」 「う・・・なんだよ、ラム。今日は日曜日ではないか・・・。」 「だからうちとデートするっちゃ。」 「ぬゎ〜んで俺がお前なんかとデートせにゃあかんのじゃ!!」 「なんだっちゃっ!その態度は・・・うちとデートしたくないのけ?」 「誰がしたいと言ったんじゃー!!」 「昨日の事は嘘だったっちゃねーっ!!ダーリンの嘘つき!!」 「嘘なんぞついとらーん!俺はただ・・・」 「ただなんだっちゃっ!」 「お前と家にいたい・・・のじゃ。」 顔がみるみる間に赤くなるあたる。 「映画の時間に遅れるっちゃよ!ほら、ダーリン私宅するっちゃ。」 あたるの洋服を脱がしだすラム。 「おのれはーっ!出たくない言うとるのにっっ!!」 ハッとしてラムを見ると、上目遣いをしている。目が凄く悲しそうだ。 「ダーリンの・・・」 「(ガーン!)ラム・・・早まるな・・・。」 ぴかっ・・・ゴロゴロ・・・ドッシャーーーーーン!!ドバババババ!! 「ぬゎーーーーーーーーーーーーっ!!」 「ゲホゴホ・・・わ・・分かったよ。行くよ、行けばいいんだろ?ただし・・・」 「なんだっちゃ?」 「普通の女の子の格好をするんだ。いいな?超能力も使うなよ。」 「分かったっちゃ。」 顔がみるみる間に明るくなるラム。 そして、約束のところに行くと一人の可愛い少女が待っていた。 「ラム・・・?」 「ダーリン!遅いっちゃよ!!」 (可愛いな・・・) 「ん?なんだっちゃ?」 「え?・・・あ・・・なんでもない。」 「アイスクリーム食べるっちゃ?」 「ん?ああ・・・食べる。」 「じゃあダーリン買ってきてくれるっちゃ?」 「なんで俺がっ!!」 「ダーリン、普通みんな男がおごるっちゃ!!」 「嫌だっ!!」 「ダーリンの分からず屋―――――っ!!!」 ドバババババババババ!!バリバリバリバリバリバリ!! 「うぎゃああああああああああああああぁぁ!!分かったーっ!ラムーっ!!俺が買う〜〜〜!!」 ・・・・ 「ダーリン。」 「何だ?」 「ダーリンはうちの最愛の人だっちゃ。」 「・・・くだらないこというな。」 「どこがくだらないっちゃ。」 「それは俺も知ってるからいいの!」 「・・・ダーリン好きだっちゃ。」 「ふん!」 ちゅ*** 「な、なにすんじゃい!」 「愛している印だっちゃ。」 そして、何時もの生活に戻ったのだ。 ≪毎日痴話喧嘩をしているのはお約束≫
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