○あたるの家・あたるの部屋(夜) あたる「なっなんだよ改まって」 サクラ「実は、ラムのことなんだが」 あたる「・・・・」 サクラ「ラムを、綺麗なまま、みんなで葬ってやろうではないか」 あたる「ホウムル?」 サクラ「そうじゃな、分かりやすく言うと・・・葬式を挙げる・・・そんなとこかな?」 面堂「待ってくださいサクラさん!ラムさんは生きてるんですよ、それを葬るってことは ラムさんを殺すってことですか!?」 面堂、急に現れてサクラに問い詰める。 サクラ「いや・・・そうではなくて、ってお主いつの間に?」 面堂「今はそんなこと後回しです。一体、葬るとはどういうつもりですか?」 サクラ「お主ら、心して聞くが良い」 あたる立ち上がり部屋を出ようとする。 あたる「そんなこと、今は聞きたくない!」 サクラ「あたる!一番おぬしが知る権利があるのじゃぞ、ここで逃げてどうする?」 面堂「逃げたくば逃げるがいいさ、所詮あたるはその程度の男だからな〜」 面堂、あたるを鼻で笑い飛ばす。あたる、むっとしてその場に座る。 サクラ、深い深呼吸をする。あたる達、ゴクリとつばを飲む。 サクラ「叔父上いわく魂が無い者は、生きる意志を持たない生物になってしまうのじゃ。 つまり機械的に心臓を動かし呼吸をしているだけに過ぎないのじゃ」 面堂「だからといって、葬ることは無いんじゃ!」 サクラ「私も最初はそう思ったが、叔父上は最後にこう言ったんじゃ 多分、宇宙人も本能で心臓を動かし、呼吸をしておるはずじゃ、だがどちらの事をするにも エネルギーが必要となる(これを基礎代謝という)当然このエネルギーは体に蓄積されている 脂肪などを分解してエネルギーに変えるわけじゃが、当然1日に必要とするエネルギーの殆どが 食事によってまかなわれているわけじゃが、今のラムに食事は出来ないスナワチいずれは死ぬ だが、その時は体中の脂肪という脂肪、たんぱく質など全て分解され尽くして ミイラに限りなく近い状態になってしまう、流石にそれでは可哀相じゃから、だから今の綺麗なままで」 面堂「なるほど、安楽死させるというわけか、意外にむごいこと考えるな〜チェリーも・・・」 面堂、話の途中で口をはさむ。そして日本刀をを磨く。 面堂「確かに安楽死は家族、親類の同意があれば出来なくは無いが、その前にチェリーは 一つ肝心なことを忘れている。・・・点滴だ!点滴なら1日に必要なエネルギー源の全てが補える つまり、ラムさんも生き長らえるというわけさ」 サクラ「なるほど!そうか、その手があったか、よし今すぐ救急車を呼んで!」 あたる「サクラさん、本当に助かる手は無いの?」 あたる、うつむきながら、つぶやく。 面堂「諸星・・・」 サクラ「・・・残念ながら・・・」 しばしの沈黙がおとずれる。 チェリー「人は出会い、そして別れる」 あたると面堂、チェリーを袋叩きにする。 チェリー「何をする!」 激しく怒鳴りつけるチェリー。 あたる「すまん、いつもの癖で体が勝手に」 面堂「っで、何のようだ?」 チェリー「人はいつかは・・・それが遅かれ早かれ、たしかに点滴をうてば延命ができるが それも時間の問題じゃ」 面堂「どういうことだ?」 チェリー「本能とは生きるためだけに行っている活動じゃ、すなわち生きる意志のないうラムは 遅かれ早かれ、心臓を止め、呼吸を止める」 この後、誰も口を開く者はいなかった。そして、チェリーが救急車を呼び、ラムを病院へ搬送させた。 ○総合病院・個室の病室 病室のベット上にラムが点滴をうち寝ている。あたるがラムを見つめ座っている。 そこへ、ラムの両親とテンが泣きながらやってくるやってくる。 ラムの父「ラム!ラム!ラム!」 ラムの母「#¥&$##$%¥!!」 テン「ラムちゃん、ラムちゃん、目〜覚まして〜や〜」 テン、あたるをにらむ。 テン「お前が悪いんやで!お前がいながら、なんでこんなことになったや!!」 ラムの父「テン!婿はんが悪いんや、おまへん。全部全部、魂獣喰が悪いんや!」 そこへチェリーがやってくる。 チェリー「あたる、いつまでそこにいる気じゃ?もう3日も、そうしとるではないか。 学校へは行かなくてよいのか?」 あたる「・・・・・・・」 チェリー「・・・今は何を言っても無駄か」 心電図の音「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 一同、驚いて心電図を見る。あたる、足早に病室を出て行く。 テン「ラムちゃん!ラムちゃん!死んだあかん、ラムちゃん!」 泣きじゃくるテン。静かに涙を流すラムの母。 ラムの父「ラム、ラム、親より先に死んだあかん、第一お前まだ、18やで人生これからやないか! なのに、なのに、ラム〜〜〜〜!!」 ○同・廊下 ベンチに座り泣いてるあたる。 あたる「ラム・・・。・・・別に、お前がいなくなっても、悲しくなんかないぞ! これでやっと自由になれるんだ!・・・お前の辛いメシも、食わなくていいし・・・ お前の、電気ショックもうけんでいいし、ガールハントしても、何しても・・・・ ・・・・・・・ラム〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 物陰に隠れていた面堂、あたるの言動からラムの死を察し、涙を拭きその場を後にする。 グラサン「いいんですか?若、ラムさんにお会いしなくて?」 面堂「会えば、辛くなるだけだ・・・」 グラサン「若・・・」 ○同・病室 ラムの脈と瞳孔をチェックする医師。 医師「13時27分・・・ご臨終です」 ラムの両親、テン、あたるの両親、チェリー、サクラ一同、涙を流す。 医師と看護婦が一通りの作業を済ませ、最後に会釈をして病室を出る。 それと同時に、真っ赤な目をしたあたるが入ってくる。 テン「ラムちゃん・・・悲しいやろな〜こんな若さで死んでもうたなんて」 ラムの父「テン、そんなことおまへんで、見てみ〜ラムの顔、笑顔やないか、たしかに若すぎた死やけど 一番愛する婿はんに、あんなに愛してもらってラムは、幸せやったやろな〜、普段は面にださん婿はんでも ラムはきっと婿はんの愛を感じとってたはずや」 テン「せやけどおっちゃん、ラムちゃんまだろくなデートもしてへんし、キスすらしてへんのやで!」 ラムの父「きっとラムは、一緒に居るだけで幸せやったんやろな」 あたる、再び病室を出て行く。 テン「どこ行くんやアホ!」 追かけようとするテンを掴むラムの父。 ラムの父「・・・1人にしてやりなはれ、涙を見せたくないんでっしゃろ」 ○友引高校・あたるの教室 温泉が入ってくる。 温泉「みんな、今、諸星の父兄から連絡があったのだが・・・」 戸惑う温泉、。 しのぶ「あたる君がどうかしたの?」 温泉「今までみんなに心配させんとて、黙っていたことがあるんだが、3、4日ほど前 授業中にラム君が貧血で保健室に運ばれただろ?その後、諸星とラム君、面堂、メガネと学校を休んでいるが みんなには、それぞれただの風邪だと説明したが、実はだな・・・あのあとラム君は入院したんだ そのめラム君は学校を休んでおり、その見舞いのために諸星も休んでいたんだ、 メガネはそのことがきっかけで精神障害を引き起こし今もなお、精神病院で治療中だそうだ 面堂もなにやら学校にくる気がないそうだ・・・」 皆それぞれ、驚きを隠せないでいる。 パーマ「っで?あたるの両親から、なんて連絡があったんだよ!?」 温泉「・・・・ラム君が・・・・・・・ラム君が、先ほど亡くなったそうだ」 皆それぞれ、言葉を失う。 カクガリ「亡くなったって・・・」 竜之介「冗談だろ?」 温泉「告別式は2日後の、18時、 葬祭会館でやるそうだ」 温泉静かに教室を出て行く。生徒達は涙を流す者もいれば、いまだ事態を把握できない者もいる。 ○総合病院・病室 死に化粧をしエンジェルセットを着たラムがベットの上に横たわっている。 あたる、部屋に入ってきて、ラムの手を握る。 あたる「こんな冷たい手になっちまいやがって、ラムのアホ、裏切り者・・・」 あたる、更にぐっと手を握り。 あたる「ごめんな・・・」 再び病室を出て行くあたる。 ○同・ラムの病室前の廊下 チェリーがいる。 チェリー「少しは気持ちも落ち着いたか?どうもおぬしはまだ未練をひきづってるようじゃが」 あたる「・・・・・・・・」 あたるチェリーを無視してどこかに行こうとする。 チェリー「ラムのためにも、おぬしは幸せにならなきゃいかんのじゃぞ!きっとラムもおぬしの幸せを願っとる! おぬしがいつまでも、ラムの未練を残しとると幸せを逃してしまうぞ!そんなことラムは望んではおらんぞ!!」 あたる立ち止まり、チェリーの方へ振り返る。 あたる「分かってるよ」 にこりと笑い再び歩き出す。 チェリー「あやつ、本当に強い奴じゃ」 少し安堵の表情を浮かべるチェリー。
続く
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