○あたるの家・あたるの部屋(深夜) ぐっすり寝ているあたる。ラムとテンも押入れで寝ている。 あたる「うっ・・・あっ・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!」 叫びながら目を覚ますあたる。 あたる「またあの夢か、なんなんじゃっちゅ〜んじゃ!」 あたる、押入れを見つめる。しばらくして部屋を出るあたる。 ○同・台所(深夜) 水を飲んでいるあたる、すると突然電気が消え、ビックリするあたる。 謎の声「夢だけだと思うなよ、夢だけで済むなんて思うなよ、絶対に逃さないからな フハハハハハハハハハ・・・・」 あたる「ラムッ!!」 慌てて部屋に戻るあたる。 ○同・あたるの部屋(深夜) あたる、いきよいよく部屋に入ってきて押入れを開ける。 すると、すやすやと眠っているラムとテンがいる。 あたる「一体何なんだよ、寝ぼけてるのか俺?」 チェリーのナレーション「この後、1週間ばかし あたる、メガネ、面堂、パーマ、チビ、カクガリの六人が 同じ夢を見るのであったが、誰一人としてその話をするものはいなかった そして、今日も同じ夢を見るのであった」 ○同・玄関の外(朝) 目の下にクマのできているあたる、そんなあたるを見て心配そうにするラム。 ラム「ダーリン、最近元気ないっちゃね?」 チェリー「そのくせにガールハントだけは、やめないの〜」 あたる、チェリーを空の彼方へけりとばしす。 テン「このアホから元気取ったら、なにが残んのや」 あたる、カバンでテンを吹き飛ばす。 ラム「そう言えば、メガネさん達や終太郎も元気ないっちゃね?」 あたる「んなこと知るか!どうせ徹夜でもしてんだろ」 ラム「ダーリンは何してるっちゃ?」 言葉につまるあたる、そのままスタスタと歩き出す。 ラム「あ〜ダーリン待って〜」 ○友引町・あたるのクラス 温泉が授業をしている。 温泉「えー次を・・・ラム読んでみろ」 しかし、返事がない。 温泉「おいラム!聞いとるのか?次を読んでみろ!・・・おいラム!!」 一同、ラムを見る、するとラムが呆けている。温泉が近づこうとする すると、メガネと面堂が温泉を蹴飛ばしラム近づく。 メガネ「どうしましたラムさ!!」 少し興奮気味のメガネ、さらに面堂が尋ねる。 面堂「ラムさん、どうしました?」 そこへあたるが来て、ラムを揺すりながら。 あたる「おい、ラム?返事ぐらいせんか」 すると、そのまま机に倒れこむラム。 メガネ「ルァアーーーーーームゥさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」 面堂「ラムさんしっかりして下さい、ラムさん!!」 あたる「おいラム!!ラム?ラム?ラム?」 温泉「とりあえず、保健室へ運べ、その顔の白さからいって 多分、貧血だろう」 ○同・保健室 ベットに寝ているラム。 あたる「サクラさん、ラムは?」 肩に抱きつきながら尋ねるあたる。 メガネ「貴様というやつは!この緊迫した時に!!」 激昂するメガネ。 面堂「で?ラムさんの具合はどうなんですか?」 サクラ「顔面蒼白だが脈と呼吸は有る、ただの貧血のようだが なにか、胸騒ぎがする、それにラムの“魂”というものが感じられん これはもしや・・・魂獣喰(こんじゅうく)の仕業・・・」 面堂「魂獣喰?なんですかそれ?」 チェリー「魂を食う妖怪じゃ」 メガネ「チェリー・・・しかし魂を食う妖怪だと。・・・バカな。 そもそも、魂という概念はなんなんだ!人の感情か?」 チェリー「それは、わしのもよく分からぬ」 あたる「とにかく、その魂獣喰とやらについて教えてくれ」 チェリー「魂獣喰・・・それは魂を食う妖怪じゃ」 メガネ「それは分かってんだよ!!その他の情報を教えろってんだよ!!え〜? わかんね〜か?どうやったら、ラムさんの魂を取り戻せるんだよ!」 チェリー「取り戻すのは簡単じゃ、再び魂を吹き込めばいい」 メガネ「く〜〜〜。だから、それはどうやるのって聞いてるんじゃないの!! 魂が抜けたなら魂を吹き込めばいいぐらいは分かるわよ!! その魂の吹き込み方を教えなさいよ!」 面堂「いかん、完全に己をうしなっとる・・・落ち着けメガネ! ところでチェリー、どうやったらラムさんに再び魂を吹き込むことができるのだ?」 チェリー「その前に一つ聞こう・・・ラムのために命を捨てる覚悟はあるか?」 一同沈黙。 面堂「無論だ」 物静かに面堂が語る。 メガネ「当たり前だ!初めてラムさんに会った日に、俺は夕日に誓った。 どんな事が起きようと、あの笑顔、あの優しさ、あの淡さ、あの愛らしさ あの水晶球のように透き通りダイヤのごとく輝く瞳、あのエメラルドのように輝く 煌びやかな髪、あの潤いに満ちた唇、あの豊満な体を・・・そうラムさんの全てを 影ながらも愛し守り抜くことを・・・俺がラムさんに対する愛は不毛のものだ!! 例え相手が怪獣だろうと化け物だろうと妖怪だろうと、俺は屈しない!!」 チェリー「うむ、して・・・あたるはどうじゃ?ラムのために命を捨てる覚悟はあるか?」 あたる「ない!!」 きっぱりと答えるあたる。 面堂「貴様というやつは!恥を知れ恥を!!」 メガネ「あたる!今なんといった!!貴様それでも男か!惚れた女のために 自分の命を捨てることもできないのか!・・・ラムさんが可哀相だぜ こんな男に惚れちまったラムさんが・・・」 サクラ「おぬし、本気でいっとるのか?」 あたる「本気も本気、大真面目だ!俺が死ねば必ずラムが悲しむ 俺は絶対にラムを悲しませたりはせん!!生きて必ず・・・必ずラムの笑顔を取り戻す!!」 面堂「諸星のくせに、一人前にかっこつけやがって」 メガネ「アホがそうならそう、はよ言わんかい」 チェリー「とにかく、3人の心意気は充分感じた。・・・では魂の吹き込み方をお教えしよう」 しばらくの沈黙・・・・ チェリー「友引メルヘンランドの事件は覚えとるか?」 メガネ「たしか、あたるがピンクのカバになったやつだよな〜」 チェリー「では、鏡の世界のことは覚えとるか?」 あたる「たしか、ルーとかいうガキが、ラムを誘拐して閉じ込めた場所だろ?」 チェリー「そうじゃ。必ずしも空間は、今生きているこの世とは限らん、鏡の世界やなんやらと 異次元というものが無数に存在するのだ。獏や夢邪気などのいる夢の世界、ルーがあの玉を使って 作り出した創次元、おぬしが風呂屋でバイトした亜空間、ラムが失踪し夢の凍りついた友引町 あれも一種の異次元じゃ、そして魂獣喰の住む冥界」 あたる「そんなグダグダした説明など要らん!単刀直入に教えてくれ」 チェリー「仕方ない。まず新月の夜にわしのテントにくることじゃ、冥界への扉を開いてやる そして冥界で魂獣喰を見つけるのじゃ、そして奴を倒すのじゃそうすれば・・・ ただし、タイムリミットは今日を含め、10日じゃ!それ以上経つと ラムの体と魂が完全に分離してしまう、今は細い魂線でつながっとるが・・・ それまでになんとしても倒すのじゃ」 メガネ「ちょっと待ってくれ!魂獣喰にその魂線を食いちひぎられたら?」 チェリー「安心せい、例え魂獣喰でも魂線は切れん。魂中喰は人体から魂を取り出し 魂線が切れてから食すのだ、だから少なくとも10日は大丈夫だ。10日間は 魂瓶に保存しとくからの〜」 面堂「なるほど・・・承知した」 あたる「ちょい待った。といううことは無理に魂獣喰を倒さなくても魂瓶を叩き割れば?」 メガネ「アホ、どうせまたラムさんを狙うだろが。 だから魂獣喰の息の根を止めなければ意味がないのだ」 面堂「で?一体どうやって倒すのだ?」 チェリー「呪文を唱えるのじゃ」 あたる「一介の高校生にそんなことができるわけないだろうが!!」 チェリー「冗談じゃ」 一同、チェリーを激しく殴打する。 面堂「冗談を言っていいときと悪い時の区別もつかんのか!」 あたる「っで?どうやるんだ?」 チェリー「それは・・・」 ・・・続く
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