「ラムぴょん、大丈夫??」 さっきっからずっとセナっちがウチに話かけてきてくれる。 でもウチは答える事ができない。ずっとずっと涙が出てきて、 泣きたくないのにたくさんたくさん出てきて、目の前がかすんでて。 「あたるだってきっと本気で言ったんじゃないよ。だからさ、だから・・・」
セナっちは本当にやさしい。 セナっちは少し子どもっぽい所もあるけど、 ウチはセナっちに助けてもらってばかりだっちゃ。 ダーリンなんかより、ダーリンなんかよりずっと・・・ そう思ったらまた涙が出てきた。 どこまで飛んできたんだろう、ここは大きなビルの上。 町はネオンが輝いていて賑やかなのにウチの心は灰色で、 まるでいじめられた子どものように小さく身を丸めていた。 ダーリンのばか。ダーリンのばか。ダーリンのばか。 ダーリンなんか大嫌い。ダーリンなんか大嫌い。ダーリンなんか・・・ どんなに言っても言葉と気持ちは全く違う。 ウチはやっぱりダーリンが好き、大好きだっちゃ。。 ダーリンは美香の事が好きなのかな? ウチがもっと料理が上手くなれば好きになってくれるっちゃ? でもダーリンは今日だってずっと美香と仲良くて、 楽しそうで、美香が料理を作る前も美香にちょっかいだしてたっちゃ。 ううん、美香がいない時だってダーリンはいっつも女の子に声かけて、 デートも誘って、電話もして、ウチにはしてくれないのに他の子ばっかり。 しのぶと付き合ってた時もそうだったのかなって思ってしのぶに聞いたら、 しのぶには電話もしたり、デートもしたり、ダーリンからキスをしようとした事もあったって言ってたっちゃ。 でもウチには何もしてくれないっちゃ。 キスどころかデートだって誘ってくれない。 やっぱりダーリンはウチの事が嫌いなのかなぁ。 泣いても泣いてもきりがなくて、 不安ばっかり心の中にあってウチはずっと町の明かりを遠くに眺めていた。 「本当はね、ダーリンが結婚しようって言ったのウチに言ったんじゃないっちゃ。」 町は相変わらず賑やかで、酔っ払った人の声や車の音が聞こえている。 「その事わかった時にはもうウチがダーリンの事好きになってたっちゃ。」 ウチはセナっちに笑ってみせたけど、セナっちの顔を見たらまた涙が溢れてきた。 ダーリンは本当はとってもやさしいから、 ダーリンにずっとくっついてばかりのウチを口では 「離れろ」とか言うくせに結局はウチに隣にいさせてくれた。 でも、本当はずっとずっとウチに遠慮してくれてたのかもしれない。 ウチなんかより、他の子と付き合いたかったのかもしれない。 しのぶと別れたくなかったと思うし、ウチの事うんざりしてたかもしれない・・・・。 「どうして?どうしてダーリンはウチの事好きになってくれないっちゃ!? ウチはダーリンの事大好きなのに!!」 ヒック、ヒックって泣いているウチの頭をずっとセナっちはやさしくなでていてくれた。 「ラムぴょん、泣きたい時はたくさん泣いた方がいいよ。」 そい言ってくれたセナっちの言葉通り、ウチはそれからもたくさん泣いた。 目が腫れて、もう体中の水分が涙にかわったみたいに泣いたっちゃ。 宇宙船に帰ってきて、お風呂に入って今日の事をじっくりと考えてみたけど 心の中にあった不安を聞いてもらったらすっごく楽になった気がした。 ダーリンは今までたくさんウチにやさしくしてくれたし、ウチの事を気ずかってくれたと思うっちゃ。 だから今度はウチの番。ウチがダーリンを楽にしてあげるっちゃ。 ウチは1大決心をしたっちゃ。 決戦は明日。今日はもう寝ようっと・・・ ・・・続く
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